2009年10月29日木曜日

アルネのこと


ついに12月の発行をもって雑誌アルネが終わってしまいます。

ふとしたきっかけで第1号を手に取ったのが、
今から7年前、結婚したての頃でした。
思えば、住まいのこと、器のこと、職人さんの手仕事のこと、
料理のこと、環境のこと、
新しく家庭を築いていこうとしている身にはとても新鮮で、
いろんな意識を高めてもらった気がします。






毎回誌面は大橋さんの多彩な人脈による貴重な取材で構成されていて、
この号を手に入れた時は、「うそ〜!」と驚きましたっけ。






私は村上春樹さんの本が好きで、エッセイ、小説、全部持っているのですが、
(息子の命名にも勝手にお名前頂戴してしまった)
プライベートを出さないその大作家の自宅が
何ページにも渡って紹介されていたのですから。






それによるとダイニングではウェグナーのザ・チェアをお使いで、
お仕事場には大量のLP盤があって、
薪ストーブがあって、
当然だけど書庫があって、






と、世のハルキファンがよだれを垂らしちゃいそうな取材なんだけど、
ぜんぜん宣伝なんか打たないしアルネの中でも特に目立たなくさりげなく載ってるし、
きっとあまり知られていないんだろうな〜。

それにしてもこんなこだわりが詰まった雑誌が終わってしまうのは
本当にさみしい。
これを読むと、もっと生活を丁寧にしよう、と
気持ちも新たになったものでした。

こつこつ集めた全30巻は、
おばあちゃんになっても手元に置いておく宝物になりそうです。


2009年10月21日水曜日

ストウブ流の大学芋


栗が終わると、今度はお芋がおいしい季節ですね!

我が家には毎日お迎えに行った時の第一声が
「今日のおやつなにっ??」
という腹減りキッズが3人もいるので
最近のおやつはお芋に頼りっきりです。

今日は、ストウブで作るなんちゃって大学芋を作りました。

お芋を乱切りにして水にさらしたあと、しばらくザルにあげます。






ストウブに入れて、サラダオイルをまわしかけ、お砂糖を振りまぶします。
お芋の水気は拭き取らなくてOK、
それぞれ目分量ですが、
オイルは底に広がるくらい、お砂糖は思い切って少し多め(大5くらいかな)が美味しいです。
蓋をしたら強火の中火にかけます。






水分が滴ってぱちぱちいい音がしてきたら弱火にしてそのまま10分くらい。
10分後にはお芋は黄色く火が通っています。






そのままお砂糖とオイルの混ざった蜜を煮からめていきます。
おやつにはここでバターを加えると、
スイートポテトのような風味とコクがプラスされます。






あまりかき混ぜると崩れてきてしまうけど、それをこそげたのもまたおいし♡
良い焦げ色がついたらできあがりです。
今日のはお砂糖が少なくてあまり焦げ目がつかなかったけど・・・






子どもたちのおやつにはこれと牛乳があればバッチリ。
お好みでシナモンシュガーを振ったり、
気分を変えて黒糖やメイプルシュガーを使っても美味しいです。
煮からめる時に、お醤油をちょっとたらすとお弁当にも合います。

ストウブでなら、ジャガイモもこの方法でホクホクのフライができます。
少ない油&蓋をして加熱なので、
定番のカリッとしたフレンチフライは難しいですが、
皮付きで、ちょっと粉ふきいもっぽいフライドポテトもうちでは大人気なのです。


2009年10月8日木曜日

理想のポットへの道のり


長らくの放浪を経て、先日ようやく愛着の持てるティーポットに出会えましたが、
そこに至るまで、あこがれの、理想のポットというものがありまして、
それでこだわりができてしまったんですね。

イメージは、よくジャンピングする形で、大きすぎず小さすぎず、色はシンプルな白。

本であこがれのあの人の使っているポットを眺めては、
同じものが欲しいなぁとリサーチリサーチ。
だいたいはあまり手に入りにくい品だったりしてあこがれはつのるばかり。

そんな欲しかったけど手に入らなかったポットたち。









ほかでもしばしば登場するこの朝食のミルクティー用のポットが素敵でした。
いつもこんなに優雅に朝食を召し上がっていらっしゃるのでしょうか、理想のご夫婦です。
でも結局、どこのポットなのか分からずじまい。




※(改)その後、これはフランスのPILLIVUYTというメーカーのものと教えていただきました。
ネットでも購入可能です。
詳しくはコメント欄をご覧下さいね。





お次は、堀井和子さんの愛用されているポット。
これもいろいろな誌面でしばしば見かけます。







ドイツのArzberg(アルツベルグ)社のFORM1382シリーズのものです。
現在日本ではほとんど流通していないようです、残念。
堀井和子さんも、ふたのつまみがとれてしまってボンドで接着して使われているそう。


最後はとっておき、







これもどこのものか記載がありませんが、
たぶんイギリスのPristine Potteryのものではないかと思います。

茶葉がよくジャンピングして、しかも注ぎ口のきれも良さそう。
こちらは窯元自体が廃業してしまい、
現在では本国でも入手はとても難しいそうです。
数年前までは日本でも普通に売られていたみたいなんですけどね。


そんなわけもあって、最近キッチン道具を衝動買い気味だったにもかかわらず、
器は一期一会!と思いブラウンベティーを買いました。
今ではうちの子が一番好きです。



2009年10月7日水曜日

ブラウンベティーのティーポット


冷たい雨が降り続いているような午後に、
閉め切った静かな部屋で、のんびりお茶をするのは至福の時ですよね。
そんな時間に合うイギリス製のティーポットを買いました。
ブラウンベティーのコロンと丸い旧型です。






愛用のティーカップはアラビアの24hです。
その生成りのホワイトに合う白いティーポットを何年も探していました。
しかも昔からイギリスの家庭で使われているような、
ころんと丸くて茶葉がよくジャンピングするような形状のもの。






でもなかなかこれ、といったものに出会えずティーポットジプシー。
形は気に入っても、北欧のぽってりとしたカップと不釣り合いな繊細な磁器だったり、
色身がホワイト過ぎたりベージュ過ぎたり、
質感が気に入った北欧のものは、美味しい紅茶を入れるにはいまいちな形だったり。

結局、定番のブラウンベティーにしてみたら、
手持ちの24hにもぴったり似合うので嬉しくなりました。

それからアラビアのkokoの大きなマグの存在感にも負けていないし、






イッタラのどんなカラーも受け止めてくれます。






そしてこれはコーヒー碗ですが、
柄物のブラックパラティッシにもアピラにも違和感なし。






現行の形よりぽってりとした旧型のブラウンベティーはこちらで購入しました。

やっぱりスタンダードなものには、何にでも合うという良さがあるんですよね。
もちろん、紅茶が美味しくいただけるというのは間違いないです。




2009年10月6日火曜日

栗のケーキ


先日作った栗の渋皮煮、
結局もったいなくてなかなかそのままで食べる機会もなく冷蔵庫に眠っていました。
だって栗ひと粒で子どもたちのおなかが満足するはずもなく、、、
おやつを渋皮煮にしちゃったら、いっぺんに全部食べられちゃいそうでね。

それでガーッとペーストにしたり刻んだり。
ロールケーキにしていただきました。
(あんな大粒、こちらの方がよっぽどもったいない!?)

これはペーストにして生クリームでのばしたモンブラン風クリーム。
シックなベージュは渋皮煮ならでは。






こちらは刻んでシンプルに生クリームと巻き込んだもの。
どちらかというと、こちらの方が好評でした。






先日、一生でも大事に使っていきたいと思えるティーポットを手に入れました。
また後日ティーポット話をきいてください(笑)